『感謝の気持をこめて』
天童北部小5年 中野 拓夢
僕は今まで、学校の授業で環境、ゴミ問題について勉強したり、色んな施設を見学して来て、頭の中でわかっているつもりだったのですが、スポ少の夏合宿である出来事を見て考えさせられました。
それは、野球の練習試合後、羽黒の宿坊での夕食の時でした。僕達の他に高校生の野球部の人がいて、初めは礼儀の正しさとすごい食欲に驚いていたのですが、食後が終わった後の感謝のあいさつと、何十人分もの食器の後片付けの早さ、その皿には何一つ食べ残しがなくとてもきれいでした。
僕達は、昼食が遅かったので夕食の時間もお腹がへらず、半分も手がついていない状態で、それでも精一杯でした。宿の人が来て残った食事を見て、「小学生には量が多かったのかな。」と悲しそうな顔をしました。僕はそれがとても気になって、部屋に戻った時、お母さんに聞いてみました。「なんで宿の人は悲しそうで、僕も心の中がモヤモヤするんだろう。」すると、お母さんは、「あなた達に美味しいと食べてもらいたくて、一生けん命作ってくれたんだよ。家では残してもまた明日と片付けられるけど、こういう所では食べ残しは全部ごみとして捨てるんだよ。でも、良く気がついたね。宿の人には事情を説明してあやまっておいたから、大丈夫だよ。」と、言われ、もったいない事をした、悪かったなぁと初めて気づき反省しました。
次の日の朝、僕は出された食事を残さず食べて、食器も片付け、宿の人に大きな声で感謝の気持をこめて、「ごちそうさまでした。」と礼をすると、にっこりうれしそうに笑ってくれました。まずは出来る事から、「全部食べればごみは出ない。」とても簡単な事だと思う。