天童NPO本格始動
天童NPO支援サロンでは、9月29日の法人認証の記念フォーラムに続き、10月13日には「心ぽっかぽかコンサート」を開催します。本格的な活動を開始した天童NPO支援サロン理事長の鞄。工業社長、工藤一夫さんにNPOそして地域づくりについて聞きました。
そもそもNPOってなんですか。「公益を目的とした特定非営利活動団体です。NPOによっては目的を限定して取り組んでいるところもありますが、天童NPOの場合は、目的も市民による自主的活動の発展のためと非常に幅広い。内容も多岐に渡り、市民団体やボランティア活動支援、イべント、子育て、観光、環境、ITまでも視野に入れています。街に今どんなテーマがあるのかを探ることも大事です」
心ぽっかぽかコンサート
活動や支援も天童NPOの事業ですが、ネットワークづくりも目的のひとつです。県から委託された『まなびピア』事業を開催する上でも、実際にネットワークが活かされています。「なんでも実行するためには、行政や企業、組織の力を借りていかなければならないですね。そういった組織や個人が協動していくことが、地域社会の活力につながるのだと思います」
県内6市で開催される『まなびピア山形2001』の事業。「せっかくやるのだったら天童NPOらしいものを」そんなメンバーの声で、子供たち同士のふれあいをテーマに協議を重ねました。そして決まったのが「心ぽっかぽかコンサート」です。須貝智郎さんやAKEMIさんらをゲストに迎え、歌を通した子供同士の交流会です。「子供たちの絆を深め、いろんな友達がいることを認め知ってもらいたい」そんな願いを込めて、外国の子供たちや障がいのある子供たち、多くの子供たちに参加の呼びかけを行っています。
まちと市民とNPO
「天童NPOの活動に限定はないです。でもすべて基本は地域づくり、街づくりにつながっています。NPOがまちづくりを行うのかというとそういうわけでは決してない。まして行政が行うのではなく、根幹となるのは、まず市民の意識。そしてカギとなるのが、『ネットワーク』」ネットワークはすべての事例において重要だといいます。「例えば観光ひとつとっても『行政、市民、組織、企業』それぞれ、意見がバラバラかもしれない。そこにネットワークをつくっていく。また地域や公民館活動においても然りで、各々の活動をいかに市全体へのネットワークにしていくかが大切なこと」
「これからの時代、私たち個々人が、行政や組織に求めるばかりではいけないのでは。市民の自発的自主的な活動によってこそ、活力ある地域が生まれてきます。その市民の活動、そしてもしかしたら隠れているかもしれない個人の熱き想いをまとめつなげていくのが、私達NPOの役割だと思うのです」
天童NPOは7月に県の法人認証を受けました。「現在の会員数は60数名、24名の理事が隔月1回の会合をもっています。会員は随時募集しています。基本は行動できる人、まちづくり、未来づくりに興味ある人、いっしょにやりませんか」 |